貸株とはどんなサービス?知っておきたいメリット&デメリットを解説

貸株とはどんなサービス?知っておきたいメリット&デメリットを解説知識

貸株って何!?

字のごとく株を貸すことでお金が貰えるような事を聞くけど・・

どの様な仕組み・制度なの?

デメリットって無いの??

そんな疑問を抱くあなたのお悩みを解消します!

私も株式投資をはじめた時は同じ疑問を頂きました。

昔の株式投資を始めたばかりの自分に対し、説明するつもりで書いたので投資知識が無い方も理解しやすいと思います。

貸株とは

貸株とは

貸株(かしかぶ)とは

自身が保有する株を証券会社に貸し出し、その貸し出した期間に応じた金利を受け取れる仕組みの事です。

もっと簡単にいうと株を貸し出すことで、そのレンタル料を得られるという事ですね。

何故、証券会社は金利を払ってくれるかと言うと、証券会社は貸し出してもらった株を他の投資家に貸し出して金利を得ているからなんですね!

貸株の誤解されがちな内容3選

誤解されがちな事

貸株の事を知っている方でも良く誤解されている3つの内容がありますので、それぞれ解説していきます。

  1. 貸株をしている時は株を売れなくなる
  2. 信用取引の口座を開設しないと貸株が使えない
  3. 貸株をしていると配当金や株主優待が受取れなくなる

貸株をしている時は株を売れなくなる

1つ目が貸株をやっていると売りたい時に株が売れない問題です。

これは完全なる誤解です!!

貸株をしていても売りたい時に普通に売れるので、売り時を逃すことはありません。

信用取引の口座を開設しないと貸株が使えない

2つ目が信用取引口座がないと貸株を利用できない問題です。

これも完全なる誤解です!!

普通に貸株が利用できるので、自身のお使いの証券口座で確認してみてください。

証券口座をまだ持っていない方は下記記事を読んでみてください。

貸株をしていると株主優待が受取れなくなる

3つ目が株を証券会社に貸し出していると株主優待がうけれなくなってしまう問題です。

これは完全に誤解という訳ではなく、半分正しく、半分誤っています!

株主優待は、企業が決めた権利確定日に株式を保有している必要があります。

そのためその期間に株式を貸し出していると株の保有者は証券会社になりますので、あなたは株主優待を受取る権利を失います!!

だ、大問題じゃんって思いますよね!?

安心してください。

全部の証券会社を調べたわけでは無いですが・・

私が調べた大手ネット証券会社「SBI証券」「楽天証券」では、株主優待の自動取得サービスが用意されています!!

そのためこのサービスを使えば、貸株の金利も受け取れて株主優待もゲットできちゃいます!

なお、冒頭で半分正しく、半分間違っていると言ったのは・・

このサービスを提供していない証券会社もありますし、サービスを提供していても自身で設定をしておかないと結局は株主優待を受取れないという結果になってしまうので、半分正しく、半分間違っていると書きました。

貸株のメリット&デメリット

メリットとデメリット

ここまで読んでくれた方はメリットだらけで、デメリットがあるの!?

っと思われる方も多いと思います。

おさらいも兼ねてまずメリットについて確認です。

貸株のメリット

貸株のメリットは、何といっても株を貸し出すことで、金利を貰えることです!

貸株のデメリット

貸株のデメリットは、「継続保有特典の権利を失うリスク」と「配当控除が使えない」という2つがあります。

継続保有特典の権利を失う可能性のリスク

継続保有特典とは、株主優待で何年以上継続し保有していると優待内容がグレードアップするやつです!

例)最初の一年目は1,000円分のカタログギフトだが、二年目になると3,000円分のカタログギフトにランクアップするといったように。

では、なぜ継続保有特典の権利を失ってしまう可能性のリスクがあるかというと・・

この継続保有のチャックが通常の配当や優待の日に株を保有しているかチェックされるのではなく、企業の任意の日にチェックされることがあるので、そのチェックされている日に貸株をしていると当然株を保有していないという事になるので、継続保有の権利を失ってしまうという訳です!

配当控除が使えない

高配当株投資をされている方は、確定申告で配当控除を利用して税金を取り戻している方も多いのではないでしょうか!?

しかし貸株で得られる「金利」と「配当金相当額」は雑所得に該当し配当控除が利用できません。(損益通算も出来ない)

配当金と配当金相当額の違い

最初に、配当金相当額について説明です。

配当金相当額とは、株を貸出している際に配当金の受取が発生した場合、配当金に変わって支払われたものを配当金相当額と言います。

相当額と付いていますが、受け取れる金額は配当金の額と同額です。

しかし、税区分が「雑所得」となり、配当控除の対象外となります。

また、株式の譲渡損との通算ができません!!

違いをまとめると以下の表の様になります。

税区分(税率)株式などの損益通算配当控除
配当金配当所得(20.315%)できるできる
配当金相当額雑所得(収入によって異なる)できないできない

雑所得は総合課税として他の給料所得などと合算されます。また、所得金額により確定申告が必要な場合があります!!個人の場合では、年収2,000万円以下で、給料および退職所得以外の所得が年間20万円以下であれば、原則として所得税の申告は不要です

※不安な方はもっと詳しく確認したい方は最寄りの税務署に問い合わせることをおすすめします。

まとめ

今回は「貸株とはどんなサービス?知っておきたいメリット&デメリットを解説」という事で貸株について記事を書きました。

一言に貸株と言っても色々な事がありますね!

貸株をしていても売りたい時に売れるので非常に便利かつ金利も受け取れるので非常に魅力的なサービスですよね!

しかし、注意点として「継続保有特典」を失うリスクがある事。また、税金の区分が配当所得ではなく、雑所得になるという事を理解した上で実施する必要がありますね!

税金は聞きなれない用語が多かったり、仕組みを理解しないとチンプンカンプンな事が多いですが、こればかりは知識武装するしかありません。

でないとお金を取られ放題です。

最初は難しく感じることもあるかと思いますが、1つずつ覚えていくことが大切ですね。

私も株式投資をするようになり、確定申告(配当控除や外国税額控除)といった申請を出来るようになりました。

最初はYouTubeの動画やブログなどを参考に見様見真似でやっていましたが、今では数十分で出来るようになりました。

少し話は脱線しましたが、誰だって最初は悩みその壁を越えています。

その壁を超えれば慣れのレベルになります。

今後の人生を少しでも豊かにするために一緒に学んでいきましょう!

最後まで読んで頂きありがとう御座いました。

他の記事でもお会い出来たら嬉しです。

コメント