2021年3月 米国高配当ETF VYMが18.4%の増配発表

高配当株

人気の米国高配当ETFのVYMの2021年3月度の分配金が発表されました。

結果は前年同期比18.4%の増配になりました。

VYMはインカムゲインキャピタルゲインの2つを狙える素晴らしいETFですよね。

本記事では2021年3月の配当金発表を受け増配傾向ETFの上位銘柄セクター比率についても確認していきます。

VYMを保有している方には確認になりますし、保有していない方でもVYMについて知識が深まるりますので、是非最後までお付き合いください。

VYMとは?

配当金の詳細について解説する前にVYMとは、どの様なETFなのか復讐をしましょう!

VYMとは、世界3大運用会社の1つの「バンガード社」が提供する高配当ETFになります。このETFの特徴としては、アメリカ株式市場全体の構成銘柄から平均以上の配当利回りを出す約400銘柄に時価総額加重平均で投資ができる金融商品になります。

やはり、VYMの強みとしては400銘柄という分散が効いた点ですね。

このETFを1つ購入すれば、400銘柄に投資したという事と同じなので安定性が高いです。

時価総額加重平均とは、ある時点の銘柄全体の時価総額を出し、その割合に応じて求めるものです。つまり、時価総額の大きい大型株の割合の方が多くなるということですね。

配当金・配当金推移

出典:Bloomberg

2021年3月のVYMの分配金は、0.6564ドルとなりました。

それでは早速この金額を前年の同じ月に支払われた配当金と比較して見ましょう!!

配当月2020年度 配当金(増減率)2021年度 配当金(増減率)増減率
3月$0.5544(-14.9%)$0.6564+18.4%
6月$0.8368(+33.9%)
9月$0.7053(-10.3%)
12月$0.8096(+3.9%)
合計$2.905(+2.2%)

前年同期比:(0.6564ドル - 0.5544ドル)÷  0.5544ドル × 100 ≒ +18.4%

前年同期比(増減率)の求め方
前年同期比 =(当期の値 - 前年の値) ÷ 前年の値 × 100

増配されていたことが分かりましたね。

しかし、2020年3月の配当金は2019年3月の配当金と比較すると-14.9%も減配されていたので、2021年3月の配当金は実は2019年と同じ水準に戻ったという感じなんです。

ちょっとぬか喜びですよね…

VYMの株価チャート

その一方でVYMの株価はコロナショック前の水準を超えて最高値を更新しています。

そういったことからVYMは、インカムゲイン・キャピタルゲインの両方狙えるETFだと言えると考えています。

構成上位10銘柄

 

出典:バンガード社HP

VYMの構成400銘柄をすべて確認するというのは現実出来ではないので、上位10銘柄について確認します。

バンガード社HPで確認したところ2021年2月28日時点では、構成上位10銘柄は上記のようになっていました。

米国が誇る大型株が肩を並べているので、ご存知の方も居るかもしれませんが、分かりやすいように日本語にし、どのセクターの銘柄か補足で付けてみました。

  1. JPモルガン・チェース(JPM):フィナンシャル
  2. ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):ヘルスケア
  3. プロクター・アンド・ギャンブル(PG):生活必需品
  4. バンク・オブ・アメリカ(BAC):フィナンシャル
  5. インテル(INTC):情報技術
  6. コムキャスト(CMCSA):コミュニケーション
  7. エクソン・モービル(XOM):エネルギー
  8. ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ):コミュニケーション
  9. AT&T(T):コミュニケーション
  10. シェブロン(CVX):エネルギー

この10銘柄でVYMの全体の24.1%を占めています!!

セクター比率

出典:バンガード社HP

次にセクター比率についても確認していきましょう。

1~3位は以下のようになりました。

  1. フィナンシャル(Financials)・・・22.40%
  2. ヘルスケア(Health Care)・・・・13.20%
  3. 生活必需品(Consumer Staples)・12.50%

1つ前の項目の上位10銘柄を見ると「フィナンシャル」と「コミュニケーション」が多いかと思ったのですが、セクター全体で見ると意外にも「コミュニケーション」より、「ヘルスケア」や「生活必需品」セクターの方が多いことが分かりました。

そのためVYMの様な分散されたETFに投資する際は、上位10銘柄やセクターを合わせて確認し、どの様なETF(株の詰め合わせパック)か確認するのが大事ですね!!

まとめ

今回は2021年3月のVYMの配当金発表を受けて記事を書きました。

配当金は前年同期比では、18.4%の増配でした。

しかし、前年が14.9%の減配だったので、2019年頃の配当金推移に戻ったという結果でした

その一方で、株価はコロナショック以前を超えて最高値を更新するといった堅調ぶりで、高配当ETFなのに株価の値上がりも狙えるという素晴らしさ銘柄という事が分かりました。

また、VYMの理解を深めるために構成銘柄の上位10銘柄セクター比率についても確認ができましたね。

VYMについて知識がある方でも上位銘柄やセクター比率は日々変動していくので、確認になったのではないでしょうか?

コメントで教えて頂けると嬉しいです。

最後までお付き合いありがとう御座いました。

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