ボリンジャーバンドの見方・使い方とは|初心者の方へ分かりやすく解説

知識

今回は株価の値動きを掴むためによく利用されているボリンジャーバンドっというテクニカル指標について解説します。

ブタくん

株価に対して上下に線が引かれるやつだよね?

アレ分からないんだよね・・σ(シグマ)とか

大丈夫だよ。

僕も最初は名前聞いただけで拒否反動がでたけど・・

実はめっちゃシンプルで使いやすいテクニカル指標だよ。

この機会に一緒に見方・使い方をマスターしちゃおう!

本記事では、ボリンジャーバンドの見方・使い方はもちろん、使う上で知っていた方がいい相場サイクルや注意点も解説します。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは、ジョン・A・ボリンジャーさんが考案したテクニカル指標で、相場の値動きの振れ幅(ボラティリティ)を予測しチャートに表示するものだよ。

ブタくん

作った人の名前がそのまま付いたんだね(笑)

略してBBボリバンっとも呼ばれたりするよ。

チャートサイト Trading View

実際にチャート上でボリンジャーバンドを表示させるとこんな感じになるよ。

※ボリンジャーバンドを表示したことがない方やチャートツールを使ったことが無い方は以下記事を読んでみてください。

ローソク足の他に3本線が引かれているね。

真ん中の線はミドルライン(平均移動線)だよ。

その他に平均移動線の上と下に帯(バンド)が引かれているね。

これがボリンジャーバンドで、ここでは-2σ~2σの設定でバンドを表示しているよ。

ブタくん

2σの設定てどういうこと!?

σ(シグマ)とは、標準偏差を表す記号で標準偏差の値を線(バンド)で繋げて表したものだよ。

って言われても標準偏差って何ってなるよね・・

遠い昔に数学の授業で聞いたような聞いてないようなって感じだよね(笑)

そこで標準偏差を一言で解説します。

標準偏差とは

値の偏りを示す指標で、σ(シグマ)の記号で表されるよ。以上!!

ブタくん

ふ~ん、偏りを示すものなんだ・・で!?

まあ、そういう反応になるよね。

標準偏差の性質をしらないと!!!

標準偏差は+2σ ~ -2σの間で95%のデータが収まるってという風に統計学的には言われているんだ!!

よくこの様なグラフで表されることが多いよ。

  • +1σ ~ -1σ:価格の68%が収まる
  • +2σ ~ -2σ:価格の95%が収まる
  • +3σ ~ -3σ:価格の99.7%が収まる
注意

株価は時代の出来事や人々の感情で上下するので、必ず標準偏差で捉えられるものではありません。しかし、多くの投資家がボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を用いて売り買いの判断をしているのも事実。そのため勝率を1%でも上げるためにボリンジャーバンドを理解し、使えるようにしましょう!

色々と解説をしたので長くなってしまいましたが・・

ボリンジャーバンドとは統計学の標準偏差を利用し、高い確率で+2σ ~ -2σの間(バンド)で株価が動くだろうという予測をもとに一般的に使用されています。

ボリンジャーバンドの見方

それでは具体的にボリンジャーバンドの見方について解説をしていきます。

以下のチャートを見てみてください。

ボリンジャーバンドの3本の線が引かれています。

真ん中のミドルライン(平均移動線)を中心として、そこから上がり過ぎ下がり過ぎを上下のバンド(線)で表しています。

上記のチャートだと青枠で囲っている箇所は、平均移動線よりも下なので下がり過ぎという事ですね。

逆に赤枠でカッコッている箇所は平均移動線よりも上なので上がり過ぎという事になります。

つまり、この帯は平均移動線からどれぐらい偏りがあるのか視覚的にパッと分かるものになります

また、相場があまり動かないレンジ相場では、ボリンジャーバンドの上と下のバンド幅が狭まります

一方トレンド相場など価格が大きくなるとバンド幅は広くなります

この様な動きを「スクイーズ」や「エクスパンション」と言います。

  • スクイーズ(縮小):バンド幅が狭まりくびれの様になること
  • エクスパンション(拡散):バンド幅が広くなり拡大すること

そして株価相場はこの2つを繰り返し行ったり、来たりして動きます。

ブタくん

なんか分かってきた!
-2σ付近で買って、+2σ付近で売ればいいってことじゃん!

う~ん、レンジ相場では有効かもしれないけど・・ちょっとその認識だと危険だよ!!

理由はボリンジャーバンドの使い方で解説するから確認してみてね。

ボリンジャーバンドをうまく活用するために相場サイクルを知ろう

ボリンジャーバンドに限った話ではないのですが、相場は以下の3つのサイクルで進んでいきます。

  1. 収縮:方向性がなくなり、レンジ相場になる(ボラティリティが落ちていく)
  2. 拡散:ボラティリティが大きくなり、騙しが起きやすい
  3. 方向性:その後トレンドの方向性が決定する

よくこの拡散の時に方向性が出たと思いエントリーしたら振り落とされて、また上昇するといったように騙しが起きやすいですので、相場には収縮・拡散・方向性というサイクルがあることを認識をしておきましょう

ボリンジャーバンドの使い方

今までは雑学的な内容が多かったですが、ここからは実践編ということで使い方について解説します。

一般的なボリンジャーバンドの使い方として、逆張り手法で使うということが挙げられます。

逆張りとは株価が下がってきた時に買い、上がったら売るという手法です。

ボリンジャーバンドの-2σにタッチしたら買い、+2σにタッチしたら売るということですね。

視覚的に分かりやすく迷うことがなく、上記のチャートでもしっかりと利益を出せているので一見すると良い手法だと思いますよね?

でも、この手法には大きな問題点があるのです!!

それはレンジ相場でなければこの手法は使えず、仮にレンジ相場だったとしてもいつ終わるか分からないので、せっかくレンジ相場の逆張りで稼いだのに、一回のトレンドで負けて今までの利益を吹き飛ばすという事が多々発生するのです!!

このチャートだと3回目の買いのタイミングで、その後上昇すると思いきやさらに下落するといった感じです。

このチャートでは下落した後に上昇トレンドに転換していますが、そのまま下落したら大損を抱えることになります。

ブタくん

え・・じゃあどう使えばいいの!?

おすすめの使い方

逆張り手法だとコツコツ利益で、ドカーン損益となる可能性があるので・・

私は以下の3つの使い方でボリンジャーバンドを使うようにしています。

相場の勢いの強弱を把握するために使う

  • 緑枠の所だとバンド幅が一定間隔を維持しながら推移しているので、レンジ相場(ノントレンド)
  • 紫枠の所だと+2σをタッチした後、平均移動線より上側で推移しているのでアップトレンド

といったように相場を把握することに使います。

売り判断の出口戦略として使う

買うのは意外に簡単でも売り時って買う時より難しいですよね?

その売りの判断として+2σを越えたら売るという判断をするという使い方もあります。

+2σを越えるということは標準偏差的には5%に該当する一般的では起きない外れ値という事になるためです。

なお、全て売るのではなく持っている株の半分を売り、その後の状況を見て下落トレンドになりそうならもう半分も売るといった判断も出来るようになります。

トレンド(方向性)を見極めるために使う

相場サイクルは「収縮」「拡散」「方向性」の3つがあると説明しましたが、この「収縮」と「拡散」に気づき「方向性」を見極めるためにボリンジャーバンドを使うというのが真の使い方だと考えています。

実際のチャートで相場サイクルを見てみると「収縮」「拡散」「方向性」になっていますね。

ちなみに、+2σのバンドに張り付いている時をバンドウォークといって強いアップトレンドが発生していることを意味するよ。

この最後の方向性を見極められれば、大きなリターンを得ることが出来ます。

ブタくん

方向性を見極める?それが出来ればみんな億万長者じゃん・・そんなこと出来るの!?

確かにブタくんの言う通りで、この方向性を百発百中させることは、伝説の投資家のウォーレン・バフェットでも無理だよ。

でも、相場には流れがあり、またトレンドがあることも事実。

なので、一例として以下の様な戦略を立てることが出来るんだ。

ボリンジャーバンドの上側(+2σ)で株価が推移していたら強いトレンドである。

なので、まずこの強いトレンドを見つけ、その後トレンド転換で初めて-2σをタッチしたら一度強いトレンドは終わったということになるので、その後の株価に要注目するんだぁ!!

注目する観点としては、ミドルライン(平均移動線)を越えて+2σをタッチしたらまた強いトレンドが続く。

しかし、ミドルラインを越えられず落ちてきたら、下落トレンドが発生する可能性が高いので、そのトレンド(方向性)を狙うという戦略だね!!

あくまでこれは私の戦略の一例なので、実際に過去の株価にボリンジャーバンドを表示させて自身で検証してみることをおすすめするよ。

ボリンジャーバンドを使う際の注意点

ボリンジャーバンドは多くの投資家に使っている有名なインジケーターの1つですが、その多くの投資家が誤解して使っています。

その代表的な間違った使い方が、逆張り手法で使うといった内容になります。

これはボリンジャーバンドの-2σ~+2σのバンド内であれば95%の値が、そのバンド内で収まるという統計学上の内容を信じてトレンドをしてしまうからです。

もちろん、レンジ相場であれば有益なトレード手法だったりするのですが、これはコツコツ利益、ドカーン損益になる可能性があります。

レンジ相場というのは基本バンド幅が狭いので、狙える利益幅も小さくなります。

そしてそのレンジ相場が終わり大きくトレンドが発生した場合、今まで利益を一瞬で吹き飛ばすほどのドカーンという損益を食らうというが頻繁に起きるのです。

まとめ

今回はテクニカル指標の1つボリンジャーバンドを解説しました。

内容はいかかだったでしょうか?

簡単ではありますが以下点について解説をさせて頂きました。

  • ボリンジャーバンドとは
  • ボリンジャーバンドの見方
  • ボリンジャーバンドを上手く活用するための相場サイクル解説
  • ボリンジャーバンドの使い方
  • ボリンジャーバンドの注意点

この内容を知ればあなたは今日からボリンジャーバンド使いです。

あとは実際にボリンジャーバンドを使ってみて分からない点を調べ理解を深めていけばいいのです。

もっと詳細にボリンジャーバンドを知りたいという方は以下の書籍をおすすめします。

どの様な内容かもAmazon上で説明されているので確認し判断して頂けたらと考えています。

 

以上、最後まで読んで頂きありがとう御座いました。

他の記事も少しでも皆様のお役に立てればと考え書いているので良かったら見てみてください。

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