今回は株式投資をするなら最低限知っておきたい株式用語6選ということで、PER、PBR、PSR、ROE、ROA、売上高営業利益率を実画面を使って解説します。
今回解説する用語はどれも教科書の1ページで紹介される内容ぐらい一般的な用語になります。
投資をするなら最低限この6つは理解しておきたいですね。
ただ、投資をはじめたばかりだと似たような英単語で頭が混乱するのも事実!!
私も覚えられず混乱し、どんな意味だっけっと1つ1つ調べていたのは今ではいい思い出ですw
っと私のことはどうでもいいので、用語の解説をしていきます。
一気に覚えられなくても大丈夫なので、1つ1つ理解していきましょう。
忘れてもまた見て確認するっといったことを繰り返していれば自然と頭に入ってきます。
PER (Price Eamings Ration)とは
PERとは、株価が割安・割高か判断を判断する指標
計算式: 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
割安・割高の基準ってあるの?
あと計算式って覚えないとダメ!?
明確な基準は無いんだけど、目安は15倍と言われているよ。
ただ、業界によって違いもあるので一概には言えないんだけどね。
あ、たまにPERが高いから割高で危険と説明している人もいるけど・・
決してそういう訳ではないから間違った認識はしないでね!!
どちらかと言うとPERが高い=その銘柄の”期待値”が高いという認識をした方が正しいよ。
あとサイト上に直近のPERは表示されているので計算式は覚える必要はないよ。
今回は株式投資家が良く使っているKabutanでKDDIの銘柄を例に見てみよう!
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算
赤枠で囲ってあるところを見るとPERの値が書いてあるね!
ホントだ!!計算する必要ないね♪
ただ、過去のPERを知りたいという場合は計算する必要が出てくるよ。
株価はチャートで調べられるけど、1株当たり利益はどうやって調べればいいの?
[決算]タブを押すと過去の業績推移が見れるから・・
そこの表に表示されている修正1株益の列の値が1株当たり利益(EPS)になるので割れば求められるね!
まとめ(PERとは)
- 株価が割安・割高か判断をするために使う
- 15倍が目安と言われている(割安 < 15倍 > 割高)
- 割安・割高=投資家の期待値を表している
PBR (Price Book-value Ratio)とは
PBRとは、株価が割安・割高か判断を判断する指標
計算式: 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
PER同様にPBRもメジャーな指標なので、どのサイトでも基本表示されています。
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433)
Kabutanで銘柄を検索したらさっそくPBRの数値が表示されていますね。
なお、自分で計算して確かめてみたいという人は[決算]タブを選択し、少し画面をスクロールすると財務【実績】という項目があるので、その「1株純資産」の値を使えば導き出すことができます。
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算
PBR算出方法: 3,320円(株価) ÷ 2,091.82(1株純資産) ≒ 1.58
なお、PBRの目安は1倍と言われ、低いほど割安と言われています。
ただ、設立して間もないベンチャー企業などは分母となる純資産が低いためPBRの数値が高くなる傾向にあります。
一概にPBRが高いから割高と判断せず、ライバル会社や同じ業種・セクターの企業と比較し確認しましょう。
この様なこともあるためPBRはメジャーな言葉ではありますが、売り買いの指針として意識している人は少ないです。
まとめ(PBRとは)
- 株価が割安・割高か判断を判断するために使う
- 1倍が目安と言われている(割安 < 1倍 > 割高)
- 若い企業は資産が少ないためPBRが高くなる傾向がある(同じ業種・セクターで比較すると良い)
PSR (Price Sales Ratio)とは
PSRとは、株価が割安・割高か判断を判断する指標
主に成長株(グロース株)に使うことが多いです。
計算式: 時価総額 ÷ 売上高
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算
あれ?PSRという項目ないよ!
PSRはツールやサイトによっては表示されておらず、Kabutanでは表示されていないんだ。
楽天だと表示されてたりするんだけど・・
なので、実際に時価総額と売上高から計算して導き出してみよう!
[決算]タブを押すと画像の赤枠で囲ったところが、表示されるので計算してみよう。
7兆6,775億円(時価総額) ÷ 5兆3,500億円(売上高)≒ 1.4
※Kabutanの売上高の表示は百万円単位
目安は20倍以上なら割高、0.5倍以下なら割安と言われいますが、他の指標同様に同じ業種・セクターと比較もしてみよう!
あ、冒頭で成長株(グロース株)に使うことが多いと書いた理由なんだけど・・
IT系のグロース株は利益が赤字で売上だけが伸びている企業が多いんだ。
IT系は比較的容易に利益を黒字転換できたりするので、売上高に注目するんだ!
計算面倒だよ!違う指標使うからいいよ♪
ブタくんナイス!!
例えばマイナーなPERを使おうと思ってもPERは株価 ÷ 1株当たり利益で求めるから利益が赤字の場合、計算することができないんだ!
なので、時価総額と売上高で求めることができるPSRの出番なんだ。
まとめ(PSRとは)
- 株価が割安・割高か判断を判断するために使う
- 目安は20倍以上なら割高、0.5倍以下なら割安
- 主に成長株(グロース株)に使うことが多い
ROE (Return On Equity)とは
ROEとは、自己資本でどれだけ利益を生み出せたか計る指標
計算式: 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
10%を超えていれば優良企業と言われています。
[決算]タブ > [収益性]タブと押すと確認することができるよ。
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算 > 収益性
KDDIはROEが13~14ってことだから優良企業だね!
うん、KDDIは収益性が高いビジネスを展開しているということだね!
海外投資家はROEを重視する傾向が強いので、ここは要チェックの指標だよ!!
まとめ(ROEとは)
- 自己資本でどれだけ利益を生み出せたか計る指標
- 10%を超えていれば優良企業
- 海外投資家も重視している指標
自社株買いや増配で自己資本を減らし、見た目上高ROEにするといった手法もあるので注意が必要です。冒頭でROEの計算式を記載しましたが、ROEは当期純利益 ÷ 自己資本 × 100で導くことができるので、純利益を伸ばすか・自己資本を減らすことで高ROEにすることができます。
ROA (Return On Asset)とは
ROAとは、総資産でどれだけ利益を生み出せたか計る指標
計算式: 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
※総資産=自己資本+他人資本(借入金、買掛金など)含めたすべてのお金のこと
[決算]タブ > [収益性]タブと押すと確認することができるよ。
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算 > 収益性
5%を超えていれば優良企業と言われているよ。
KDDIはROE、ROAともに優良という素晴らしい企業なんだね!
さすが、ブタくんROEとROAはセットで見るべき指標なんだ!!
極端に自己資本が少ないために、ROEだけ高くなっていることもあるので、総資産(自己資本+他人資産)で導き出すROAも合わせてチェックするべきなんだ!!
まとめ(ROAとは)
- 総資産でどれだけ利益を生み出せたか計る指標
- 5%を超えていれば優良企業
- 海外投資家も重視している指標
- ROAとROEはセットでチェックが必要
売上高営業利益率
売上高営業利益率とは、本業の収益力を表します。
計算式: 営業利益 ÷ 売上高 × 100
[決算]タブ > [収益性]タブと押すと確認することができるよ。
出典:Kabutan トップ > KDDI(9433) > 決算 > 収益性
営業利益って何?
営業利益って会社とかで良く耳にする言葉だけど、いざ何って言われると難しいね・・
マネーフォワードクラウド会計に分かりやすい絵があったので参考させてもらうと
営業利益とは、売上高から売上原価を引いて、そこからさらに販管費を引いた値が営業利益ということだね!
ぶひ~頭から湯気が・・
うんうん、って言ってもイメージしずらいよね(笑)
そこでケバブ屋さんでを例にして説明してみるね!!
何か悪意を感じる例えだ(汗)
ケバブはラム肉だから・・悪意はないよ(笑)
えっと1つ1,000円のケバブを売ると売上高は1,000円だね。
そこからケバブを作るのに必要な肉や野菜、パンといった物が売上原価だよ。
その売上原価を売上高から引くと粗利益になり・・
粗利益から販売するために掛かった人件費や広告費といった販管費を引くと営業利益がでるよ。
いわゆる営業利益は一般的なイメージでいう儲けと言うと理解しやすいんじゃないかな。
もちろん、この営業利益は業界によって利益率が変わるので同じ業種・セクターで比較する必要があるよ。
ITならIT、ITと製造業を比較したら当然ITの方が利益率は高くなる傾向があるかね!
なんで、ここで売上営業利益率を上げたかと言うと・・
利益率が高いということは、言い換えるとブランド力があるということなんだ!
経営が効率化されていたり、無駄が無かったり、価格競争に巻き込まれていないといった証と言えるので、投資する際はこの項目を確認し、同業他社と比較し投資をする上での判断材料とするといいんだ!!
- 本業の収益力を示す
- ブランド力だったり、その会社の経営の上手さを計ることができる
- 同じ業種・セクター、ライバル会社と比較する
まとめ
今回は株式投資をするなら最低限知っておきたい株式用語6選ということで、PER、PBR、PSR、ROE、ROA、売上高営業利益率の6つをKabutanのサイトを使って解説をしました。
それぞれ簡単にまとめると以下でしたね。
- PER:利益に対して割高・割安を表します。
- PBR:純資産に対して割高・割安を表します。
- PSR:売上高に対して割高・割安を表します。
- ROE:自己資本でどれだけ利益を生みしているか表します。
- ROA:総資産(自己資本+他人資本)でどれだけ利益を生みしているか表します。
- 売上営業利益率:稼ぐ力を表します。
最低限知っておきたいと6つ厳選しましたが、その他にも知っておいた方がいい用語というのはいっぱいあります。
ここでは説明しきれないので、株式投資の勝率を1%でも向上させたい方は、以下におすすめ参考書籍を貼っているので、2~3秒見てみて興味をそそる内容か見て判断してみてください。
最後まで読んで頂きありがとう御座いました。
その他にも投資に役立つ記事を書いているので、他の記事も見て頂けると嬉しいです。
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